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「第二回医療人キャリア支援室定期講演会」を開催しました。ご参加の皆様ありがとうございました。

 医療人キャリア支援室主催の第2回講演会を7月12日(火曜日)に開催しました。講師は、慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科/予防医療センターの小谷紀子先生で、「自分に出来ることを探すということ」というタイトルでお話しいただきました。

 小谷先生は1993年大阪大学理学研究科修士課程修了、その後、武田薬品工業㈱医薬開発本部にて研究、臨床開発に従事されました。ご結婚、長女のご出産の後、1型糖尿病を発症され、それを契機に医師を志して、一般入試で2003年慶應義塾大学医学部に入学されたとのことです。

 ご両親から遠く離れた地で、海外出張の多いご主人の援助も限られる中、6年間の学生生活から2年間の研修医生活を経て現在に至るまで、お子さんを育てながらやり遂げられたとのことです。「ポリクリも含め学生時代は楽だった」とさらりとおっしゃったのに驚いたのですが、それに比べて、卒業後、特に研修医時代は厳しかったようです。何週間か、冷蔵庫に作り置きの食事を置き、お子さんはそれを温めて食べるという期間が続き、お子さんの起きている顔を見たことがなかった時は辛かったとおっしゃったのを聞いた時は、“楽だった学生生活”と言われたことに納得しました。研修医終了後は同大学腎臓内分泌代謝内科にて診療及び研究に従事されています。ご自身の患者としての経験も踏まえ糖尿病患者と向き合うとともに、糖代謝機構解明のための研究に携わっておられ、2014年に日本臨床分子医学会学術奨励賞を、2015年には日本糖尿病学会Young Investigator’s Awardを受賞されています。学会に参加し、人の前で研究成果を発表するということの満足感、そのような場で学外の研究者と知り合い、交流がひろがっていく楽しさを若い医師の方々にも知ってほしいと言われていました。

 目的を定めたら、様々な困難に遭遇しても、自分にできることを駆使してしなやかに進んでいかれる小谷先生に、参加者は感銘を受け、励まされた講演会でした。