Medical Student

= わたしは医学生 =

Interview

石田眞子さん 山口大学 医学部医学科4年

Interview

石田眞子さん 山口大学 医学部医学科4年

たくさんの人に支えられて

たくさんの人に支えられて

 はじめまして。医学科4年の石田眞子と申します。出身は山口県周南市、課外活動はCode Orange(心肺蘇生法普及サークル)、医学部学生自治会に所属しています。

 私が将来医師として働くことを明確に意識し始めたのは、高校1年生の頃にさかのぼります。当時、私は進路を迷っていた時期がありました。ちょうどその頃に高校で開かれた医学部志望者向けの説明会に参加した時、山口大学の医師のお話がとても興味深かったのを今でも覚えています。その先生が自身の仕事についてのやりがいを熱くお話されているのをお聞きし、この先生のもとで医学を勉強したいと思い、私は山口大学に入学しました。

 大学に入学してあっという間に3年半経ちました。大学生活は、高校の頃に比べ自由度が高く、初めは戸惑うことが多かったです。1年生の頃は何か1つのことに打ち込みたいけれども、何をしたいのか分からない日が続きました。学年が上がるにつれ、課外活動を通じて関わった先生方や先輩方からセミナーのお誘いがあったり、自分が大学生活でしたいことが見つかったり、今は自分の身体がもう1つ欲しいと感じるくらい充実した日々を過ごしています。この寄稿を書くにあたり振り返ってみると数々の活動を通じて、多くの分野でたくさんの人に支えられていたのだと感じています。

 まずは、サークルや自治会活動で出会った人たちです。幹部学年として仕事の多さに圧倒されていたときに協力してくれた同期や、アドバイスを下さった先輩方。また、先輩からは学内の活動だけでなく、他大学の人たちと交流するきっかけをもらいました。Code Orangeでは学外のACLS(二次救命処置)のワークショップに参加させて頂き、救急について興味を持っている、他大学の学生と交流することで、サークル活動のモチベーションの上昇につながりました。また、自治会でも他大学の自治会に携わっている学生と交流する機会を頂き、各大学が抱えている悩みを共有し、相談し合うことで現在の自治会の運営について良い点と改善すべき点が浮かび上がってきました。自治会活動に行き詰ったときも、他大学の学生が頑張っている姿を見て自分を鼓舞することができました。

 次に、自己開発コースでお世話になった研究室の人たち。2年生の頃から通い、3年次の自己開発コースでは基礎研究に半年間携わらせて頂きました。基本的な実験手技やプレゼンの方法を丁寧にご指導いただきました。研究で一定の成果を出すことの大変さを学ぶとともに、その1つ1つの結果を積み上げることで次の大きな発見に繋がるのだということを実感しました。また、先生や先輩方には、学校生活における相談に乗っていただいたり、他愛もない話で盛り上がったり、本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました。現在は課外活動が忙しく、実験は一時中断していますが、課外活動の幹部が終わるとひと段落つくので、また研究を再開できればと思っています。

 最後に、生まれてからずっとお世話になっている家族。特に大学入試の時、試験の手ごたえが芳しくなく、浪人すると家族に迷惑がかかると思い、医学部を諦めようと思った時に、「ここで変えたら一生後悔するから…家族のことは心配しなくていいから最後まで頑張りなさい。」と声をかけてくれたこと、今でも感謝しています。最後まで諦めずに医学部を受験して本当に良かったと思います。また、私が課外活動をすることに対し理解を示してくれたり、困っている時に親身になって相談に乗ってくれたり、活動で何か成果を得られたときは自分のことのように喜んでくれたり、私の一番の心の支えです。

 大学生活を過ごしている中で感じることは、困ったときに手を差し伸べてくれる人が多いということです。大変な思いをしている時、一人で抱え込まずにぜひ周りの人に相談してみてください。きっと親身になってアドバイスをくれる人や協力してくれる人が現れると思います。私もそのような人たちに何度も助けてもらいました。今までは、自分の目の前の仕事に取り組むのに精一杯だったので、課外活動の幹部学年が終わりましたら、今度は後輩たちをサポートできたらと思います。