Medical Student

= わたしは医学生 =

Interview

佐々木京さん 山口大学 医学部医学科2年

Interview

佐々木京さん 山口大学 医学部医学科2年

何になりたいのか

何になりたいのか

 はじめまして。医学科2年の佐々木京と申します。この度は、このような素敵な機会をいただきありがとうございます。今までの執筆者の皆さんが様々な活動歴やバックグラウンドを持つ中、私のようなものが寄稿するのは大変恐縮ですが、私の今の思いをお伝えできればと思います。

 私が初めて医師という仕事を志したのは、かなり幼い時でした。昔から体が弱く、苦しさから解放してくれる先生が魔法使いのように見えました。家族からすばらしい仕事だよと勧められたこともあり、自分は医師になるんだと思って小中高と進んでいきました。今思い返すと、途中からは自分の将来について考えることを放棄していたように感じます。

 そんな私が自分の将来について考え直すきっかけとなったのが、新型コロナウイルスによるパンデミックでした。私が高校3年生の時から日本でも影響が出始め、大学に入学した直後から学校に通うことができない日々が続きました。自分の第1志望に落ちてしまったこともあり、このままでいいのか、かなり思い悩んだことを覚えています。中高と同級生が進路を考え思い悩む中、盲目的に医学部進学を目指していたつけが回ってきたのです。立ち止まって振り返ってみると、動機ははるか遠くに薄れ、自分が本当は何がしたいのかわからなくなっていました。大学の友達も少ない中、1人家で悶々と悩む日々はつらかったですが、そこに1つの答えを出してくれたのもまたコロナ禍という状況でした。全国的に新型コロナウイルスが蔓延し、状況がひっ迫する中、最前線で懸命に戦われている医療従事者の方々を見て、改めて医師という仕事のすばらしさ、必要性を感じました。そして、「自分は何をしたいのか、何になりたいのか」という問いに、「人に必要とされたい、人の役に立つ仕事をしたい」という答えを出すに至ったのです。ネームバリューやプライドにこだわっていた自分がちっぽけな人間に見え、ここにいる自分の選択は間違っていなかったと心から思うことができました。

 現在、2年生も終盤に近付き、時の経つ速さをひしひしと感じています。2年生になってからは対面授業で同級生と会うことも増え、また学士編入の方たちや先生方との新しい出会いもありました。試験委員の仕事も一部担当させていただき、コロナによる度重なる試験の延期で現在進行形であわただしくしておりますが、非常に充実した年であったと感じています。忙しい日々でも楽しく過ごせていたのは、ひとえに環境に恵まれていたからです。素晴らしい先生方や仲間たち、支えてくださる方々に囲まれ、それだけで山口大学に入ってよかったと思います。周囲の方たちととともに歩んでいくこれからの学生生活も楽しみでなりません。

 最後に、改めて今回執筆の機会をいただけたことに感謝します。お話をいただいてから書き上げるまでにかなり時間がかかってしまいましたが、これまでの自分の人生や想いをよく振り返り、整理することができました。このような一つ一つの出会いを大事に、これからも自分の目指す未来に向かって歩み続けていきたいと思います。