Medical Student

= わたしは医学生 =

Interview

丸井優佳里さん 山口大学 医学部医学科5年

Interview

丸井優佳里さん 山口大学 医学部医学科5年

「こんにちは!先輩」を読んで

「こんにちは!先輩」を読んで

 「こんにちは!先輩」の冊子をいただき、いきいきと働かれている30名もの先輩女性医師の方々のメッセージを読ませていただきました。ただの一学生である私が書かせていただくのは恐縮ですが、先生方のメッセージを読んで感じたことを書かせていただきたいと思います。

 自身の経験を踏まえ、私たち後輩に向けてまっすぐに投げられた厳しくも温かいメッセージがとても心に響きました。私自身、将来に漠然とした不安を感じることがある中で、このような先輩方の経験に基づくアドバイスをいただけて、女性医師となる将来にどのような心持ちで臨むべきかの糸口を見つけることができ、とても感謝しております。冊子を読んで、医師として働いていくことが想像以上に大変であるということを感じました。しかし、そのような大変な状況でも先生方は医師としての誇りを持ち、次々と現れる問題に果敢に立ち向かって常に前進されていました。その姿が、とてもかっこよく印象に強く残りました。

 先生方の言葉の中で、最も心に留めておきたいと感じたのは、〝自分の本当の心の声を大切にすること〟でした。大切にしているものに優先順位をつけなければならないとき、どの先生も自身の心の声を大切にして、自ら行動して新しい道を切り開くことで、一番大切にしているものを貫いておられました。どの道を選ばれた先生も、自分の歩んできた道に誇りをもっていることが感じられ、自分の心の声を大切にして目の前のことに精一杯取り組めば、どんな状況でも必ず道は開けて前に進むことができるのだ、ということを感じました。私自身、将来について不安に思うこともありますが、このメッセージを受け取って、将来を不安に思うのではなく、自分の道を歩んでいける力を身につけられるように頑張ればよいのだ、と将来に対して前向きに考えることができるようになりました。

 その他にも、〝医師は社会から必要とされている存在であることを自覚し、どのような形でも仕事を続けていこうとする姿勢が大切である〟〝自分にしかできないことを身に付けられるように、積極的に行動し、努力し続ける必要がある〟〝様々な方のサポートがあるから働き続けることができる〟というメッセージが強く心に残りました。これらのメッセージは働いていく中でとても大切だと思うので、ずっと心に留めていきたいと思います。

 私は、家庭と仕事の両立を目指してワークライフバランスについて考えていましたが、現実はこのようなスマートな言葉では表せないような大変な日々なのだと実感しました。しかし、山口県では、先輩である先生方のおかげで様々なサポート体制が整っているので、困ったときは1人で悩まずに相談し、手を借りながら進んでいけたらいいな、と思います。先輩方が、私たち後輩のためにより良くしてくださった女性医師の働く環境に感謝し、私も先生方の後に続いて、どんな状況でも自分らしく医師として働いていけるように、努力していきたいと思います。

 「こんにちは!先輩」を執筆してくださり、私たちに全力のメッセージをくださった先生方、「こんにちは!先輩」を編集してくださった方々、また今回の執筆に声をかけてくださり、考える機会を与えてくださった松田昌子先生にお礼を申し上げます。

 将来のことで悩んでいる女子医学生も多いと思いますが、「こんにちは!先輩」には、これからの将来を考える上でとても大切な言葉やヒントがたくさん書かれているので、ぜひ多くの女子学生のみなさんにも読んで欲しいと思います。